三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

【ほぼ日刊ベースボール1】ヤクルトスワローズのファンになったきっかけ

 ヤクルトスワローズのファンになったのは今から13年前のこと。地元の秋田でプロ野球の試合が開催されることになり、野球に興味を持ち始めていた自分は父親に連れられ、球場に赴いた。スワローズファンになったきっかけは、たまたまスワローズ側で試合を観ていたからだと思う。意外にもあっさりしている。でも考えられる理由は他にもある。相手側の中日ドラゴンズの監督、落合博満は自分の地元出身の大選手であったが、ファンサービスの薄さのせいか、地元であるのに観客はあんまり盛り上がっていなかった記憶がある(彼のファンサービスというのは「試合に勝つ」ことでそれ以外には重きを置いていなかったというのは後から知った話)。もし落合監督に観客を喜ばせるようなパフォーマンスをするようなポリシーがあったらドラゴンズファンに傾いていたかもしれない。

 試合は2対1でドラゴンズが勝利した。人生で初めて観に行った試合にしてはしょっぱい試合だった。もっとドラマティックな試合を見せてくれればここに当時の記憶として大っぴらに書けるのに。当時はルールもそんなに詳しくなかった。だからタイロン・ウッズのスライディングがすごいとか、城石(懐かしい!)がやたらとファールで粘ってるなとか、選手たちの足腰がテレビで見るよりもやたらと太いなとかそんなことばかりを思っていた。当時人気があった選手は何といってもキャッチャーの古田敦也。背番号27のコールがされると観客がどよめいた。ドラゴンズ側も盛り上がっていたからその人気は本当にすごかったんだろうと思う。当時は彼のすごさがわからなかったけど、彼から出ているオーラみたいなものは少なくとも感じることはできたようで、当時の三浦少年は一発で釘付けになってしまった。スワローズファンになったのは古田というカリスマ的選手の存在も大きかった。

 それからというもの、スワローズが地元で試合を開催する度に毎年のように球場に行った(協賛がフジテレビだったからほぼ毎年のようにスワローズが来ていた)。田舎に住んでいたとはいえ、スポーツを観る環境はそこそこ恵まれていたなと思う。埼玉在住となった今はスワローズの本拠地である神宮球場が電車で割と簡単にいくことができるようになった。これは当時を考えると本当に幸せなことだと思う。だから初めて神宮球場に行ったときなんていうのは10年越しの夢が叶った感じがして1人でやたらに興奮していた―。

 当時の炎天下のデーゲームでルールも分からず野球の試合を観ている三浦少年に言いたい。今観ている試合がきっかけでスワローズというチームだけでなく野球という世界にどっぷりはまることになる。そしてそれは野球を辞めてしまった今も未だに抜け出せず、もっと深いとこに入ろうとしている。ところでスワローズ側に座ってくれて本当に良かった。だってこの試合から13年が経っても今座っている側のチームがのことが好きでファンクラブにも入って神宮球場に行って応援しているからね。今はなんとなく座って観ているかもしれないけど、それが意外と大きな意味を持っているんだよ―。こんな感じで言われたらさぞや戸惑うだろうけど。

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写真は三浦少年が撮った岩村明憲選手。当時としては会心の一枚。